はじめに
エルデンリングはいわゆる「死にゲー」で、フロムソフトウェアが開発したアクションRPGだ。ゲームが好きでもアクションゲームが苦手な人は自分も含め一定数存在すると思う。そんな人はおそらくフロムソフトウェアのゲームというだけで、このゲームを回避している人もいることと思う。ただ一つ言えるのは、エルデンリングを回避してしまうのはあまりにも勿体ない。大人になって、時間を忘れ夢中になれるものに出会える事は稀になり、ある意味人生における小さな奇跡といって良い。このゲームをやらないことはその奇跡1回分を損していると思う。はっきりいって現時点で世界一解像度が高く質量ともにNo1で、アクション好きだけでなく物語好きの人々の心を捉えてしまうゲームだと思う。なんといっても、ゲーム・オブ・スローンズの原作者、あのジョージ・R・R・マーティンがこの物語の世界観構築に大きくかかわっているだ。物語として面白くないわけがない。自分のゲーム体験の中で、これだけ夢中になったゲーム体験は、僕にこの手を汚せというのか、のタクティクスオウガだけだ。何事も新鮮だった少年の頃ではなく、年を取ったこの年代にそう思わせてしまうこのゲームはまじで凄い。そして一旦このゲームにハマってしまうと、他の余暇が色褪せたつまらないものに思えてきてしまう。2022年2月末からはじめて、空いた時間のほとんどをこのゲームにつぎ込み、ラスボスを倒しラニENDを迎え、最後に最強のボスマレニアを遂に倒したので、思うところを残しておきたい。
難易度は自分で調整できる
「む、むずかしい」。解像度の高い世界に心を踊らされた開始直後、アクションゲームに耐性のない自分はすぐに脱落しそうになった。何しろ敵をターゲット固定できることにすら気づいてなかったからだ。ツリーガードという中ボスがスタート開始直後にいる。アクションゲームが得意な人は開始直後の初期装備で倒すことができるが、難易度は高い。youtubeやmildomで色んなゲーマーが苦闘しながらこのボスを倒していくのを見て、自分も挑戦したが、二時間経っても、相手の体力を半分すら減らせないこと、自分がアクションゲーが得意でないことを思い出す。いいや、他に行こう。世界は広い。そうなのだ、このゲームはオープンワールドであり、戦う相手を選べるのだ。決して詰まることはない。レベルを上げ、武器や遺灰(ボス戦で呼べる仲間)を取得することで、ゲームの難易度は下がっていく。自分にあった難易度に調整できることが可能なのだ。逆にアクションゲームが得意な人は、低レベル、遺灰や強力な戦技を使用しないという縛りで、ボスに挑戦することが出来る。自由度の高いゲームなので難易度はあなた自身で調整できる。
ボスを倒したときの異様な達成感
ボス戦は何度でも死ぬ。そして死にながら相手の攻撃パターン、避け方を体で覚えていく。最初はこれ無理だと感じていても、何回も繰り返すうちに、だんだんと上達し、遂に倒したときに、体を貫く、社会人の日常では味わえないこの異様な達成感は一体なんなんだろう。この感じはそうだ、あれだ。サッカーでシュートを決めた時と同じだ。そして最強のマレニアを倒してこのゲームを終えたとき、私たちは一生気持ちいい何かを手に入れるんだ。
シンナーやったり 女とやったりしても キモチのいいのは一瞬だけだろが
オフサイド 堀内夏子
それよりサッカーでいいプレーしてみろ一日キモチいいぞ
シュートを決めたら1週間はキモチいい
逆転シュートなら1か月は いい
優勝なんかしようものなら・・・一生キモチいいぞ
おまえはまだ知らん
・・・・つまらない奴だ
共通体験 最強ボスマレニアを巡る物語
自分は普段ゲーム実況動画などは見ない。だが、エルデンリングの攻略情報を集めるためyoutubeをさまよううちに、いつしか他の人のエルデンリングのプレイ実況を見るのが好きになってしまった。エルデンリングはマルチもできるが基本ソロでプレイする人がほとんどだと思う。ただyoutubeを見ると色々な人が共通の体験をしていることに気づく。いろんな人が同じボスに、異なる装備で、勇んで、わめいて、絶望して、そして何度も試行錯誤して挑戦し、遂に達成して絶叫する。勿論私たちは互いに知り合いではないが、共通の体験をすることによって、本能的にその実況者に親近感を覚えずにはいられない。特に苦戦したボス戦は、そうだ、この感覚はカイジの鉄骨渡りに似ている。57億の孤独。。。我々はエルデンリングを通して戦友となる。
一見は百聞にしかず、最強のボス、マレニアを巡る各人の物語を紹介する。これを観終わった時、あなたもこのゲームを、その達成感を味わってみたいと思うはずだ。そして、全てが終わった後、誰もが、こう問いかけずにはいられなくなる。
知り得たか?ミケラの刃、マレニアを
最初に観た有名配信者加藤純一のマレニア戦。武器を縛ってひたすらタイマン。粋がり、叫び、嘆き、絶望に陥りながら、何度も立ち上がり挑戦する姿にエンターテインメントを感じる。さすがです。
視聴者に語り掛けながら、試行錯誤の過程を通して、マレニアの魅力、エルデンリングの魅力が伝わってくる。面白いです。
裸でひたすら戦い続ける姿に感動しました。
Vtuber白銀ノエルさんのマレニア戦。ラストが凄かったです。
綺麗な外人のお姉さんのマレニア戦。なんか優雅なんだよなあ。
ひたすら死に捲るマレニア戦。面白い。
格ゲーのプロも何人か挑戦していた。かずのこさんらしい、センスあふれるファイト。
三浦大和さんのマレニア戦。自分で創意工夫して戦っていく過程が面白い。遠距離狂い火で初期形態を倒せるの初めて知りました。
TBSの宇内アナウンサーのマレニア戦。自分は普段テレビを見ないのでこれで宇内アナを知りました。かなり初期からライブで放送していましたが、自分がウォッチしていた人の中では最後に終わりました。ずっと武器を縛ってシミター二刀流でプレイしていた宇内アナですが、最強のマレニアにはどうしても勝てず、遂に心が折れ、禁断のちいかわに手を染める。。。自分も挫折してちいかわでクリアしたので親近感がわきました(笑)。うるさい絶叫と狂ゲーマーっぷりにファンになってしまうこと間違いなし。
格ゲーマーもけさんのマレニア戦。体力初期値のままで、遺灰を使わずここまで来ていることがまず凄い。一撃でも喰らうと即死してしまうマレニアとの戦いを通して、徐々に動きがブラッシュアップされていき、やがてお手本のような完璧なマレニア戦に昇華されていく。プロの格ゲーマーの凄みを感じて欲しい。ちなみに700戦ほど負けています(笑)。
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